神坂一 / 富士見書房

ネットで「スレイヤーズ25周年」というのを見て、あまりのことに衝撃を覚えました。
25年て。
僕がドはまりしたのは中学生のときですから、それでも22年前。
おお……。おお…………。
あらためて数字で見ると時の流れが速すぎる。
確か大学卒業あたりの引っ越しの際に全部売り払ってしまっていたので、本編全巻合本版というのを電子書籍で買ってみました。
な、なつかしぃー!
ストーリーラインは覚えていたけれど、細かいところはいろいろ忘れていたので、それなりに楽しく読めました。
思い出補正が入っているからかもしれないけれど、20年以上も前の作品であまり古さを感じないのは、さすがだと思います。
最近、もうラノベはすっかり読んでなくて、俺TUEEE系とか異世界転生チートハーレムものとかが流行っているというのは聞きかじっていたのですが、果たしてそんなのおもしろいのか? と疑問を感じていました。
が。
なんのこっちゃない、リナってまさに俺TUEEEなチート主人公じゃん。
相棒のガウリイも超一流の剣士だし。
ていうか良く考えたら昔々からラノベってそんな主人公は珍しくなかったような気もしてきた。
なんだろう。古くは「吸血鬼ハンターD」とか。「メルヴィ&カシム」「道士リジィオ」とか。あかほりさとるがハーレムものの元祖だろうか。
まぁ、つまり、いまも昔もそんなに変わってないってことなんですかね。
エヴァのシンジくんは新鮮だったし、それ以後は無気力系とかやれやれ系とかいうヘたれ型主人公が乱立したんじゃなかったか。
そう考えるといまのブームは原点回帰みたいなもんなのかもしれませんね。なにごとも巡り巡るということで。
ほぼほぼ「スレイヤーズ」そのものの感想ではなくなってしまいましたが、一時代を築いた作品を読むと、やっぱり作品どうこうよりこういうことの方が頭に浮かんでしまいますね。