監督:出目昌伸
2006年/日本

1914年、第一次世界大戦で日本軍はドイツの極東根拠地・中国の青島を攻略した。ドイツ兵4700人は捕虜として送還され、日本各地にある収容所に収められる事となる。
厳しい待遇が当然な収容所の中で、奇跡のような収容所が徳島にあった。板東俘虜収容所の所長を務める松江豊寿は、陸軍の上層部に背いてまでも、捕虜達の人権を遵守し、寛容な待遇をさせた。
そして、休戦条約調印、大ドイツ帝国は崩壊する。自由を宣告された捕虜達は、松江や所員、そして地域住民に感謝を込めて、日本で初めてベートーベン作曲『交響曲第九番 歓喜の歌』を演奏する事に挑戦したのであった。