監督:ディアーヌ・ベルトラン
2005年/フランス

21歳のイリスは、若さと無防備な空気を持った美しい少女だ。ある夏の日、働いている炭酸飲料工場の事故で薬指の先端を失ってしまう。その事件がきっかけとなり、仕事を辞めて近隣の港町へ引越した。
人々が“永遠に遠ざけたいと思う品々”が持ち込まれる標本室で働くこととなった。かつて女子寮だったその建物は、取り壊しを待っているアパートのように古かったが、特別な雰囲気をたたえていた。イリスと標本作製士の2人の間には間もなく特別の関係が生まれ、彼から一足の靴をプレゼントされる。その靴が足に馴染むにつれ、まるで仕組まれていたかのようにイリスは彼に夢中になっていった──。