平田オリザ / 白水社

現代口語演劇ができるまで
青春時代の知られざるエピソードの数々を、貴重な写真とともに活写した、待望の自伝エッセイ。
私たちが求めたのは、誰もが行ったことがなく、しかしやってみれば、それが当然のことのように思え、そして数十年後には、誰もがそれをしているような、そのような「新しさ」を持った演劇様式だった。
……私たちはそれを、当初から、「新しいオーソドックスを作る」とうそぶいていた。
……私たちが作ってきた地図は、未完成ではあるが、後から来る者たちへの、多少の道案内にはなるだろう。