鬼頭莫宏 / 小学館

チズは自分を陵辱した先生の殺害を決意。だが、その先生は、自らがもっとも敬愛する姉とつきあっていた。
尊敬と復讐の間で揺れるチズの決断は…!
チズの決断、というか、チズは結局なにも決断してないわけですが、チズの行動は至極真っ当で、真っ当すぎて見るに耐えない痛々しさを伴う。
そして、お話の構成がまたすばらしい。チズのお話は、この並びであることに大きな意義がある。すごくきれいでわかりやすい。上手いなぁ、と感心します。
そしてモジ。
このタイプの不自由な二択は、どっちに転んでもいたたまれない。
でも、今回はジアースに搭乗している時点でモジの死は不可避。ああ、つまり、もはや転ぶ方向は決まっている。あとはどう転んでいくのか。きっと受け身なんて取らせないほどしたたかに打ち付けられるんだろうなぁ、と漠然と思います。