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たつみや章 / 講談社
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『月神の統べる森で』から始まり『月冠の巫王』で終わる四連作の外伝。

ちなみに、本編の内容を非常に簡単に紹介。
月の神を奉じる縄文人と日の神を奉じる弥生人、異文化の接触は争いを生んだ。その中で二人の少年が出会い、友情を育む。そして一人は「かがやく尾を持つ星の神」の息子として、一人は日の民の将来の「ヒコ」として、多大な犠牲の末に平和の礎を築き上げるのであった。

さて。
そしてこの外伝はそれから五百数十年後の世の中。
主人公はサザレヒコという名の少年なんですが。
わがままで無知で傲慢で礼儀知らずという、なんですか、現実にいたら絶対我慢できずにぶん殴ってるような奴です。
その彼が大罪を犯し、償いの旅に出る……というのがストーリーの骨子です。

その旅の中で、サザレヒコは大きく成長し、一人前となっていきます。
そこで描かれることは、自然を敬い、他者を敬い、感謝の気持ちと礼を尽くして対応するということ。命を奪い、それを糧とするということの意味と意義。それはそのまま現代に通じることです。

匂い立つような自然の描写、語られ見せつけられる生き方。
こうした作品を読む子供達はどのくらいいるんでしょう。
子供時代に、こうした質の良い児童文学に出会うことのできた幸運な人がうらやましいです。
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