作・演出:平田知大 / 劇団羅針盤

この物語は
一人の黒い刑事と
一人のうるさい家出娘と
一人のいーかげんなジジイと
一人の微妙に使えない新米刑事と
一人のやたらに人騒がせな変な子供と
一人の謎なんだかどーなんだかな黒い女と
一人のもっと謎なはずなのに他の役までこなしている女の
合計7人が一生懸命ジタバタしながら力一杯精一杯織りなすお話です。
舞台には花札が散り、和傘が一本。
その時点でかっこよさにくらくらです。
入場したときには「舞台ちっちゃ!」と思いましたが、四面に客席があるおかげで役者の動きが縦横無尽、まったく狭さを感じませんでした。
かっこよくて、所々笑えて、少し歯も浮くようで、「That's Entertainment!」って感じでした。
役者さんも上手くて、雰囲気も満点。ただ惜しむらくは設定が一部浮いていたこと。設定を出したら出しっぱなしじゃなくて、どこかに絡ませてまとめて欲しかった。
羅針盤もいい劇団ですねぇ。
アマチュア劇団だと、過去の公演を見る手立てがほぼ存在しないというのがもどかしいところです。