2007年は映画が122本、舞台が18本(DVDやテレビを除く)と、去年に比べるといまいち伸びの良くない年でした。
いや、でも、まぁ、そう言いながらもここには2月以来書き込んでないのでアレなんですけど。
とりあえず、今年もまた邦画ベスト10、洋画ベスト10、舞台ベスト5を選んでみます。
○邦画
1.紀子の食卓
2.赤い文化住宅の初子
3.秒速5センチメートル
4.檸檬のころ
5.14歳
6.キャッチボール屋
7.サッド・ヴァケイション
8.アヒルと鴨のコインロッカー
9.めがね
10.オリヲン座からの招待状
○洋画
1.リトル・ミス・サンシャイン
2.キング 罪の王
3.善き人のためのソナタ
4.バベル
5.人生は奇跡の詩
6.絶対の愛
7.百年恋歌
8.長江哀歌
9.パラダイス・ナウ
10.サン・ジャックへの道
○舞台
1.ファイナルファンタジックスーパーノーフラット
2.ワールド・トレード・センター
3.遍路
4.TRUTH
5.ドン・キホーテ
今年は映画が全体的に小粒だなぁ、という印象です。
このベストについて考えてたとき、「これ! なにがなくともこれ!」というような作品がなかなか出てこないんですよねぇ。リストを見れば「あぁ、そうそう、これも良かったかな」というのがぽろぽろ出てきたんですけど。
この中では、邦画の上位3本が圧倒的。
で、この3本とも、いわゆるエンターテインメント性がないというのも一つの特徴かな。
特に『赤い文化住宅の初子』は、エンターテインメント性どころか、いわゆる「おもしろい」という部分がほとんどない。皆無……とまで言うと少し言いすぎだけれども、泣けるわけでも笑えるわけでもわくわくするわけでもなく、見ていてしんどくなるような作品でした。
でも、ものすごく良くできていた。
映画とはかくあるべし、と言えるんじゃなかろうか。
涙も笑いも同情も感動も、作られ扇動され引き出されるものの薄っぺらさを痛感します。
洋画の方は、実は金沢コミュニティシネマが特集で上映した『パリ、テキサス』『非情城市』辺りを上位に置いておきたかったんですが、まぁ、いくらなんでもリバイバルは別か、ということで除外しました。
でもそうすると薄いんですよねぇ。
どれも悪くはないし、いい作品ばかりなんですが。
ああ、あと、『絶対の愛』を見て、初めてキム・ギドクの作品は怖いという人の気持ちが分かりました。
うつくしすぎて怖い。愛は狂気だ。
舞台は、劇団、本谷有希子の『ファイナルファンタジックスーパーノーフラット』がダントツです。
DVD化されないかなー。
地元劇団の公演では4位の『TRUTH』。ほかも悪くはないんですが、プロの劇団とは比べるのは酷かな、と。
正直BANG☆BOO!SHOT!も見ていてアイタタタな役者さんもいるんですが、全体的に一番バランスよくまとまっていると思います。
ただ、玉野さんがこの『TRUTH』を区切りに退団してしまうのが残念でなりません。
さて。
えー、2006年もさることながら、2007年は見るも無惨というか、もう見ないでくださいと泣きたくなるような有様ですが、2008年も続きます。続けます。
これで、また同じような状況になるようなら(まるで他人事のようだが、あくまで僕が怠惰でなければいいだけの話)、そのときはやめます。ここもそうだし、HPの方も。
更新しないんなら意味ないしね。
そんなこんなで2007年の総括でした。