監督:犬童一心 黒田昌郎 祢津哲久 黒田秀樹 佐藤信介 永井聡 真田敦
2004年/日本

笑ったぶんだけ、楽しくなれる。
泣いたぶんだけ、優しくなれる。
監督が七人いることからも分かる通り、「いぬ」にまつわるオムニバス映画となっています。笑いあり涙あり、バラエティに富んでいてとても楽しい作品でした。
『いぬのえいが』というだけあって、犬を飼っている人(もしくは飼ったことのある人)が見ればおもしろさや楽しさはより大きいのだろうと思います。っていうか、動物の映画っていうのはどうしてもそちらに目が行きやすく、動物がそれほど好きでない人にとっては大しておもしろくない、という感じになりがちです。
しかし、この作品は犬を飼った経験のない人(私です)でも十分に楽しめるはずだと思います。それだけ、ドラマとしてしっかりと作られていました。
個人的に、最後の「ねえ、マリモ」がドツボでした。
始まったとたんに展開やオチが分かり、開始早々から涙があふれて止まりませんでした。
映像とモノローグでつづられたこの作品はとても静かで美しく、染み渡るようでした。
……でもね、最後の宮崎あおいの声はいらなかったんじゃないかなぁ。文字なら文字だけの方がより盛り上がったと思うんです。
いぬのえいが
http://www.inunoeiga.com/