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監督:ジョシュア・マーストン
2004年/アメリカ、コロンビア

コロンビアの小さな田舎町。17歳のマリアは、一家の家計を肩代わりしなければいけない状況に家族との衝突が絶えず、外の世界に全く興味を示さないボーイフレンド、ホアンにも辟易し、不満を抱えて毎日を過ごしている。そんな中、些細なトラブルで仕事を辞めなければならなくなり、さらに、愛してもいないホアンの子を妊娠していることが発覚する。しかし家族のためには金を稼がなくてはならない。「ミュール(運び屋)」という麻薬を胃の中に飲み込んで密輸する仕事を斡旋された彼女は、一度運べば最大5000ドルという報酬に、死と隣り合わせの危険な仕事を引き受けるのだったが…。

コロンビアの閉塞した現実をまざまざと見せつけられました。
貧困と絶望に喘ぐ人々の姿が鮮明で、なんとも言えない気分に襲われます。

主演のカタリーナ・S・モレノ。これがデビュー作だそうですが、信じらんねー。上手い、というか、存在感ありすぎ。すっごいですよ。肩肘張らずに演技をしているというのもあるんでしょうが、まるでドキュメンタリーを見ているかのような錯覚に襲われます。綺麗な人だし、これからの活躍に非常に期待が持てます。

予告を見て、もっとロードムービー的なものを想像していたんですが、そうではなかったです。女性の力強さ、というか、男には到底想像すらできない強さを描いた作品でした。
主人公マリアとともに運び屋をする友人・ブランカ。
前向きで力強いマリアと対照的に、ブランカは消極的で後ろ向き。ことあるごとに積極的なマリアに反発しますが、最後はマリアに頼ることしかできません。
運び屋仲間・ルーシーの姉、カルラ。
マリアと同じコロンビア移民でありながら、アメリカできちんと生活を送る女性。二人とも妊婦でありながら、その立ち位置は真逆です。
この二組の対比をそれぞれ描くことで、主人公マリアを際だたせます。

特に印象的だったのは、産婦人科で愛おしげに赤ん坊の超音波写真を見つめるマリアの姿。
「これが私の赤ちゃん?」
あのシーンが、この物語の核そのものだったと思います。

男なんて所詮しょっぱい生き物ですね。
女性のなんと偉大なことか。



そして、ひと粒のひかり
http://www.soshite-1tsubu.jp/
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