監督:古賀聖人
1943年/日本
太平洋戦争開始直前のマレーを舞台に、有名な怪盗ハリマオの活躍を描いたアクション映画。当時新聞種となった神出鬼没の人物を、現地ロケの効果とともに、壮烈に、感動的に描いた作品。
名前は朧気に聞いたことがあったのですが、ハリマオという人物についてはほとんどなにも知りませんでした。
妹を共産党員に殺され、その共産党員を逃がす手助けをしたイギリス人に対して激しい恨みを抱いた日本人青年。復讐鬼と化した彼が怪盗ハリマオとなり、大勢の手下を引き連れ活躍することとなる。
話の筋は分かりやすいし、なにより、制作された年代が年代ですし。当然国策映画として作られたわけですからね。純粋に作品を楽しむことに加え、そうした背景を考え合わせることで、より興味深く見ることができました。
古い作品です。
おもしろいなぁ、と思ったのが、イギリス人役の人。
明らかに英語を喋っている口に、無理矢理日本語をアフレコで当てている。だから口の動きと台詞が合ってなくてちぐはぐ。
でも、警察署長さんはアフレコじゃなくて、つたない日本語を役者さん自身が喋っている。なんだこの差。せめて同一作品中くらいは統一しようよ。
殺されてしまう、ハリマオの妹。
めっちゃかわいー。
最近の子役のようないわゆる美少女ではないけれど、お人形さんのようなかわいらしさ。
年代から考えると、もうおばあちゃんなんだろうけど。