予告を見て、てっきりこれはロード・ムービーだと思っていました。
すべてを失い絶望にまみれたドリューが、かつて父とともに旅した道のりを辿ることで癒される、みたいな。
全然違うよ。
も、思いっきり恋愛映画。
思惑を裏切られはしましたが、かなり好みの作品でした。
クレアがねー、いいんですよ。
“穴埋め”という言葉を用いて自分たちを表現するにも関わらず、とことん前向き。気ままで子供っぽいんだけど、ふと、年相応の大人の女を演じて見せたり。
優等生的な“いい女”ではないんですが、隣にいてくれると楽しいだろうなぁ、と思えるようないい女でした。
挫折と絶望、父の死。そういった側面から見るとなんとも言えない中途半端な作品ですが、そういったことを些事として受け入れ、ただドリューとクレアの恋物語として見ると良いと思います。
一晩中続ける長電話、その勢いのまま明日のことなどお構いなしに会っちゃったりとか、好きなんだけど、素直に好きと言えないもどかしさ等。
こう、甘酸っぱい感じ全開の恋愛もの。
恋っていいなぁ、と思いますよ。こういう恋愛映画見ると。
どっちかというと、あの告別式のまま分かれてしまった方がより好みでしたが、まぁ、アメリカの映画だし。ハッピーであることは悪いことでもないしね。
なんかこう、ふつふつと地図を友に旅に出たくてたまらなくなってきました。
この季節の北陸ではあんな爽快な旅は期待できないでしょうが、それならいっそのこと太平洋側まで走ってしまうというのもありかも。
おぉー、旅がしたい……。
エリザベスタウン
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