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監督:デヴィッド・ジェイコブソン
2005年/アメリカ
down.jpg
ロサンゼルス郊外の住宅地、サンフェルナンド・バレー。
乾いた土地をつらぬく12車線のフリーウェイ以外なにもない土地。
17歳の少女トーブは、ただ積み重なっていく日常から自分を連れ出してくれる存在を求めていた。
そして、ガソリンスタンドで出会った風変わりな男ハーレン。
どこか謎めいた雰囲気の男にトーブは惹かれ、海へと誘った。自分を大人の女として扱ってくれる年上の男性。トーブはハーレンとの恋に夢中になり、ハーレンもまた、彼女の美しさと純粋さにのめり込んでいく。
しかし、ふたりの関係が深まる一方で、ハーレンの、時に常識を踏み外す行動が思いもしない事件を引き起こし……。


予告を見ていると、典型的なラブストーリーだと思ったんですけどね。
郊外の町、退屈な日常、少女、謎めいた年上の男、激烈な恋、反対する親、反発反発反発。
途中まではまさにその通りだったんですけど、後半からの怒濤の展開。
ああ、見ておいて本当に良かった、と心の底から思いました。

このお話の舞台であり、タイトルにもなっている「バレー」。
なんでも典型的な“郊外”なのだそうですが、いかにもアメリカらしいと思いました。
日本でも郊外という言葉は存在するし、そう呼ばれる地域もある。
でも、アメリカのそれとは桁が違う。
郊外と荒野がほぼ同列に並びうるかも知れない、その危うさ。
そこに暮らす人々の抱える矛盾。閉塞感。
ああ、日本では絶対に生まれることのない作品だなぁ、としみじみ思います。あの雰囲気と感情の機微は、日本の郊外では演出のしようがない。

愛ってなんだ、愛とは愛することさ、ボーイ。
たとえそれが間違ってると言われようとも、俺がそう思ってる限りそれは正しいんだよ。
なんか、そういうような印象を受けました。
なんといっても後半から先ですよ。この作品は。



ダウン・イン・ザ・バレー
http://www.downinthevalley.jp/
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