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監督:アン・リー
2005年/アメリカ

1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。農場に季節労働者として雇われたイニスとジャックはともに20歳の青年。対照的な性格だったが、キャンプをしながらの羊の放牧管理という過酷な労働の中、いつしか精神的にも肉体的にも強い絆で結ばれていく。やがて山を下りたふたりは、何の約束もないまま別れを迎える。イニスは婚約者のアルマと結婚、一方のジャックは定職に就かずロデオ生活を送っていた…。

今回のアカデミー賞で話題騒然の今作。
さて一体どんなものかと見に行きました。
もっと精神的な愛なのかと思ってました。なんとなく。
なので、あのテントのシーンではびっくりしました。うわぁ、そうかぁとそこで一気に引きつけられたと言っても過言ではありません。

というのも、純粋な愛とか長い年月秘められた恋とかいうと、なんでか精神論に移行しちゃうようなイメージがあって。なにによって植え付けられたのかはさっぱり分からず、それだからこそ、いろんなところからそういう風なイメージを与えられたのだろうなぁ、と思っていました。
そこに、アカデミー賞でしょう。
これもきっとそうなんだろうなぁ、しかも同性愛らしいしなぁ、と疑いもしなかったんですよ。
そこで思いっきりヤっちゃってるから。
愛に肉体関係は決して必須ではないと思うけれど、それに蓋をしたうえで語られる精神論のなんと薄っぺらなことか、と思っていたので、これはなかなか痛快でした。

愛憎もつれる展開にハラハラし、やきもきし、ああ、やっとここまで辿り着いた、というところでのあのラスト。
冷静に思い返してみれば、昼ドラにも劣らないドロドロ具合、昨今流行の韓国ものにも負けない別離なわけですが、そんな感じは見ている間はまったく感じない。
エンドロールを噛みしめながら、ようやく思い至ったのです。
ああ、もう、完璧に物語に呑まれていたなぁ。
おもしろい、実におもしろい作品でした。


イニスの婚約者、アルマ。
ぱっと見て「あ、かわいいな」と思って見ていたのですが、なんとなく見覚えがある。もしかしてミシェル・ウィリアムズ……? エンドロールで名前を確認するとまさにその通りでした。
うわー。
『ランド・オブ・プレンティ』のときはみずみずしさあふれる女の子にぴたりとはまっていたのに。今作では奥さんがぴたりとはまっているよ。すごいなぁ。あの男に夫を取られたのだ、と分かってから後の表情とかすごいな。
ますます好きになりました。ミシェル・ウィリアムズ。



ブロークバック・マウンテン
http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/
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