監督・脚本:渡辺謙作
「ラブドガン」製作委員会/2004年

──銃弾は撃つ人間の感情によってその色を変える。感情がこもってなきゃ地金の色。悲しい奴が撃った弾は青。憎しみの込められた弾は黒。そして赤い銃弾──
殺し屋と少女の物語。
というと、「レオン」を思い出す人が多いかも知れませんが、テイストは全然違います。
「レオン」がレオンとマチルダの絆を描いているのに対し、「ラブドガン」は生き様を描いている。そんな感じです。
ただ、生き様を描きながらも殺し屋と少女の絆(というよりも、傷の舐めあいと言った方が適当か)を仄めかしたり、コミカルなシーンがぽっと挿入されたりで、なんだか薄味な感じがしたのが残念でした。
ラストのシーンは途中でなんとなく予想がつきましたが、僕はあの終わり方好きでした。
「俺の尊敬する二人の殺し屋からとった」
この台詞にぐっときました。
宮崎あおい、永瀬正敏、岸辺一徳、新井浩文、これらの名前が引っかかる方には、是非見てもらいたいです。
「ラブドガン」オフィシャルサイト
http://www.lovedgun.com/