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監督:ローレンス・ダンモア
2005年/イギリス

国王チャールズ二世とも親しい第二代ロチェスター伯爵は、挑発的な言動で人々の注目を集め、民衆に与える影響も小さくない。そんな彼は傍若無人な振る舞いで今日も渦中の人であり続ける。ある日、彼は、一人の駆け出しの女優に出会う。彼女の才能を見抜いた彼は、ロンドン一の女優に育てようと決意するが・・・。

あらすじだけ読んで、見ようかどうしようかちょっと迷ったんですが、キャストを見て仰天。
ジョニー・デップとサマンサ・モートン!
この二人が絡むというのなら、見ないわけにはいかないじゃないですか!

もう、ジョニー・デップの魅力が溢れすぎてます。この作品。ふるえますよ。
伯爵という地位にありながら、とことんアウトローであり続け、天才的な文学的才能を持ちながら、酒と女に耽り続けるロチェスター伯爵。この、稀代の怪人物を見事に演じのけるなんて!
色気に充ち満ちていて、何度ため息をついたことか。
ふてぶてしく力強いときもそうですが、梅毒に冒され、体中がぼろぼろとなり鼻がもげ、歩くことさえままならなくなった後のデップが、また、すばらしい。むしろそっちの方が色気を振りまいていました。
ああ、もう、ちょっとでもジョニー・デップに興味のある人は、絶対に見た方がいいですよ。

そしてサマンサ・モートン。最高。
ロチェスター伯爵に見出され育て上げられる一女優──かと思いきや。

「私には才能がある!」

と叫ぶような一癖も二癖もある人物。
女優となるべくして生まれ、女優としてしか生きられない女、を、見事に演じのけました。
ロチェスター伯爵に別離を告げるシーンの表情と仕草には、感動を通り越して戦慄さえ感じました。役者って、なんて業の深い生き物なのか。

物語、芝居、そして役者。
これらの業の深さと底のない暗闇を見せつける作品でした。



リバティーン
http://www.libertine.jp/
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