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監督:マイケル・カレスニコ
2004年/アメリカ

劇作家のピーターは子供嫌い。子供の欲しい妻との間はぎくしゃくし、新作戯曲はうまくいかずにスランプ中。そんなある日、向かいの家にエイミーという少女とその母親が引っ越してきた。はじめは嫌悪さえ覚えるピーターだったが、戯曲のアイデアをエイミーから得ようと思いつき、彼女に接近を試みる。そして、徐々に二人は友情と確かな愛情を育んでいくのだが……。

子供嫌いだった人間が、いやいやながらも子供と接するうちに心を開いていき、最後は強い愛情で結ばれる。ストーリーの筋も展開も分かっていながら、それでも見たくてたまらなくなる、というのはなんででしょう。やはり、王道の持つ力でしょうかね。
鑑賞中、徐々に二人が仲良くなっていくシーンを見ながら顔から笑みが離れず、あまつさえ涙まで出てきちゃいましたよ。なんでしょう。僕が子供好きだから余計にですかね。ほほえましくて心がとてもあったかくなりました。

物語の中で形作られる幸福であたたかな疑似家族には、必ずといって良いほど別れが訪れます。なぜなら、それは虚構でしかないからです。というか、虚構だからこそ幸福で、虚構だからこそあたたかいのです。
そのまま夢の中にいられれば言うことはないのですが、世の中はそんなに優しくありません。夢には終わりがきます。
そして、夢の中で得た大切ななにかを胸に、現実と向き合い対処していくのです。

この物語でも、終わりは実にあっけなく訪れます。
分かりやすい終わりです。別れです。
まさに王道一直線。こうなるだろうな、という読み通り。
それでも別れのシーンで胸が苦しくなるのは、エイミーの健気さのおかげです。
大好きなピーターとママの間で、誠実であろうとするエイミー。それでも、どうしても我慢できずに走ってしまうエイミー。ああ、かわいいエイミー。

子供嫌いが治るだけでなにもかもがうまくいくのかよ、と多少意地の悪いツッコミも入れたいところですが、そういうデフォルメが効き過ぎている割に、ラストはきちんと区切ってあるところが後味を良くしている映画でした。


舞台よりすてきな生活
http://www.butaiyori.com/
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