監督:杉山慶一
2005年/日本
"森"が意思を持って人を襲うようになってしまった地球。森との共生を模索する『中立都市』に暮らすアギトは親友のカインとともに、踏み入れてはいけないと言われている泉に水を汲みに出かける。そこで不思議な光を放つ機械を発見した彼は、その中から現れた美しい少女トゥーラと運命的に出逢う。彼女は300年もの間、眠りについていた過去の人間だった。
そんなとき、森と敵対している都市・ラグナから、やはり過去から来たという男・シュナックが現れた。彼は、トゥーラが世界を正常化する装置の鍵を握っていると告げて彼女を連れ出してしまう。だがその使命には、大きな危険がともなっていた。そんなトゥーラを救うために、"森"と契約して禁断の力を手に入れ"銀色の髪"に変わるアギト。ふたりを翻弄する<使命>と<禁断の力>は、謎に満ちた物語をどこへ導くのだろうか?
うーわー……微妙。
映像がきれいだとか、CGがすげーとかいうのはありますが、画面がいくらきれいになろうとも、物語が中途半端では意味がないと思うのですよ。
結局アレってなんだったの? コレってどういうこと? え、じゃ、なんのために身体張ったんだよ。
というのが、見終わった後の感想でした。
まぁなんとなく言いたいことや見せたいものは分からないでもないんですが、書き込みが足りない、というか。物語の一番の核が有耶無耶に扱われているようで、すっきりしませんでした。
ただ!
特筆すべきなのは敵役シュナックの声。初登場時から心地良く耳に響き、どこかで聞いたことがあると思いつつも思い出せず、それでも非常にいい声であることは間違いなく。
遠藤憲一さんでした。ああ、そうだそうだ。
も、すごいいい声。これを聞きに来たのだと思えばいいかな、と、考えることにしました。
銀色の髪のアギト
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