原作・脚本・監督:新海誠
2004年/日本
あの遠い日に 僕たちは、かなえられない約束をした。

日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界。米軍統治下の青森の少年・ヒロキとタクヤは、同級生のサユリに憧れていた。彼らの瞳が見つめる先は彼女と、そしてもうひとつ。津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された謎の巨大な「塔」。いつかあの「塔」まで飛ぼうと、小型飛行機を組み立てる二人。
そして三年後……サユリが原因不明の病で眠り続けていることを知った二人は、決断を迫られる。
「サユリを救うのか、それとも世界を救うのか──」
おもしろかったです。
普通に。
っていうか、普通すぎ?
特にこう胸に来るものもなく、「ああそう。へぇー」的な感じでした。
『ほしのこえ』では携帯というツールが非情に効果的で、二人の微妙な関係を象徴すると同時に切なさや想いを表していました。
多分、今回の作品はその役割がヴェラシーラであり、塔であり、夢であったんだと思います。
が、前作のような切なさや背中の辺りがこそばゆくなるような青春さは影を潜めていました。
前評判に踊らされすぎってことですか。
期待するのも考えものってことですね。
まぁ、じゃ、最初から塔を爆破しろよ、そしたら万事解決なんじゃないの? というツッコミは無しですか。そうですか。
雲の向こう、約束の場所
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