盗んだ靴をはく女、扁平足の女、スリッパをはく女、スニーカーをはく女、小さな靴をはく女。五人の女たちの人生が交錯する。
ちょっと世間狭すぎやしないかな、と思わないでもないけど、実際広いようで狭いものですしね。人と人の繋がりのそうしたところに違和感を感じないなら、十分に楽しめると思います。
タイトルや予告を見て、「靴」がとても重要なキーワードでキーポイントなのかなと思っていましたが、そうでもなかったです。
確かにレイレとイザベルにとって靴は大変重要なキーでしたが、その他の登場人物にとっては、ね。
靴に着目して靴を中心にするのではなく、ちょっとした心情の変化や気持ちの揺れを靴に託す。あくまで中心に据えられているのは人間でした。
なんだかとてもきれいなお話でした。
登場人物の誰もが誰かと繋がっていて、きちんと収まるべきところに収まったラスト。
こぢんまりとまとまっていて、きっちりとしすぎている感じが否めませんが、まぁ、それはそれですか。
靴に恋して
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