
メディアファクトリー
巻頭特集は「夜明け前、がむしゃらに泣ける本&コミック あした逝ってしまうあなたを想って…」。うーん、なかなか反則的なテーマです。
死は誰にでも訪れるが故、普遍的です。だからこそ、「死」を見つめた作品群の中で光る作品というのは、絶対の力を持っています。そんな作品、読めませんって。だって、耐えられないもの。
幼い頃に比べるとずいぶんと鈍感になれるようになりましたが、それでも、まだ「死」は重い。さすがに夜中にひとり枕を涙で濡らすようなことはなくなりましたが、不意に虚脱に襲われる程度のことはあるのです。
こうの史代さんの描き下ろし「風の中の歌」がぐりぐりぽんと胸にめり込んではじけました。あぁせつないなぁ。さびしいなぁ。かなしいなぁ。
未映子さんのインタビューが1ページも載ってる。やるなダ・ヴィンチ。本の紹介ということで比較的普通の文章だけれど、やはりそこかしこに光る未映子調がまぶしい。つーか、本人も言っているが、あの写真はすばらしいね。黒土と本と薔薇。あのコントラスト。うつくしいなぁ。プロの写真家は、やはりプロなのですね。
あ。今月の「Music Da Vinch」、湯川潮音だ!
ようやっとメジャー1stアルバムなのか。そうか、知らなかった。
この人を初めて見たのは『リンダリンダリンダ』。なかなかいい芝居をするなぁ、と思って見ていたんですが、終盤で歌うシーンがあったんですね。その歌声にびっくり! それがすごいきれいで、ほれぼれとしてしまったのでした。
そーかー、CD買おうかなー。