養老孟司 / 新潮社

ガンやSARSで騒ぐことはない。そもそも人間の死亡率は一〇〇パーセントなのだから──。
養老孟司氏といえば『バカの壁』がなんだか異様に流行ってましたが、天の邪鬼なので読みませんでした。
で。
図書館の哲学コーナーをふらついてたら、みっけたんですよ。これ。ふへー、かの養老氏の本かー、『バカ』よりはおもしろそうだと思って借りてみたんですが。
なるほどー、分かりやすくて(新潮社新書という媒体に合わせてるからだとは思いますが)適度に洒脱気味。なかなかおもしろかったです。
安楽死の際の「される側」ではなく、「する側」の方の気持ちを考えろよ、というところからエリート教育へと話が進んでいく辺りにはほぉーとため息が漏れました。確かに。そうですね。
次は『バカの壁』借りてみようかな。
いまさらかよ、ってところが自分らしくってちょっと笑える。