白泉社

柳原さんの新作が載ってるので、買いましたLaLaDX。
厚っ。
前回、「波斗の海」が載ったときも思いましたけど、この厚さは半端ねーっスよ。
で、柳原さんの新作。
「時間列車で旅をする」。
うわぁ、時間列車に乗る義一くんの理由がすてきすぎ。
一年後に、彼女が自分の隣で笑っていてくれるのか。
他人から見てそれがどんなに些細でくだらないことに見えても、ていうかむしろ些細でくだらないことに見えるものをどうしても放っとけない、というその姿勢に、義一くんがどれだけ真剣に日比野さんを好きなのか、が透けて見えていいです。
他人を想う気持ちに理屈とかそんなものはなくて、考える前にもうそれはそこに厳然としてあって、ああ、じゃあ、考えなきゃ出てこない気持ちは偽物なんだろうか? いやいやそんなことはなくて、考えても考えてもただ単純に「好きだ」というところにしか着地できないその気持ちが本物なんでしょうね。きっと。
日比野さんの「ぎっ… 御意に …どーぞ」が、かわいい……!
うわー、それは反則ですって柳原さーん。
あと、「夏目友人帳」。
うわー。もう、これもいいなぁ。
「さいわいおれにはお前の言葉が聞こえるよ
(中略)
そして人の言葉もだ 隔てなく。
これは力になりはしないだろうか」
なるよ……。ならないわけがないじゃないか。その心根の透明度はなんだ夏目。
すっかりハマってしまった。