岩原裕二 / エンターブレイン

古城の最深部・中央ラボにて、ゼウスは“神の兵”ゼウス神属を誕生させた。彼らの手によりロンとティムは捕らえられ、凶刃がマルコの身体を刺し貫いてしまう! もはや誰も、ゼウスの企みを止められないのか……!?
さぁクライマックス。
生きるか死ぬかの大アクションです。
次々明かされる謎。最後の最後に大どんでん返しが隠されているのですが、うーん……ちょっぴりわかりにくい感じがします。
メデューサ病の設定と、それを活用した物語全体の設定。
それ自身がちょっぴりわかりにくいんですよね。
いや、わかりにくいっていうか、設定が先行しすぎてるんですよ。物語とは別に。
始めは古城脱出劇ということで、スリラー的な作品を期待していたんですが、どんどんSFなのかファンタジーなのかわからなくなっていきました。
途中からは物語は特にどうでもよくて設定に興味を惹かれて読んでいたので、まぁ、設定先行でも良かったんですけどね。