橘裕 / 白泉社

中学時代、あらぬ疑いをかけられイジメに遭い友達がいなかった由奈。心許せる相手は隣に住む従兄弟の友也だけだった。そんな時、転校してきた神尾兄弟が友達に立候補してきて…。そして、高校生活をスタートした由奈。晴れて女友達GETできるかな、できるかも──。
夏目目当てに買ったLaLaDX。
せっかく買ったんだし、と思って頭から読んでたときにこの漫画の第二話を読みました。
そして、夏目の3巻を買いに行ったら、その隣にこの単行本が並んでいました。
……夏目がつないだ縁? てやつ?(誰に訊いてるのか)
件の第二話はかなり好みの作品で、この単行本通してみても一番好きです。
神尾兄弟目当てに由奈と仲良くしていたクラスメイトその一とその二の、なんつーか、こう、卑しくもあからさまな行動や言動は実にむかっ腹が立ちます。
そして、それを見守っている神尾兄弟と、別の意味で見守っている友也の対比とか、それぞれのキャラ立てとかが絶妙で上手い。
各キャラの立ち位置と主張を織り交ぜながらエピソードをすすめ、迎えるクライマックス。
「中学のときイジメられてたんでしょ」「また一人になるよ」「友達なんだから」
まぁ、よくもこんな台詞が吐けるものだわと逆に感心してしまいそうなほどの低脳レベル。でも、これって、実際イジメられてた子にとってはかなりきついもんですよね。
そこに現れる、うんざりするようなそのバカを斬り捨てる一言。
「友達の意味はき違えんな ブス」
念願の女友達第一号誕生の瞬間でした。
うん、画面の見せ方も上手いなぁ。すごくかっこよくてしびれました。