秋山はる / 講談社

駅徒歩10分。コンビニ近し。築10年の木造アパート。単身者(男女不問)に最適。──ただし、入居条件がひとつ。「朝6時半からの朝食に出席できること」以上。そんなコーポ白百合に入居した会社員・橋本修二郎と十人十色の住人たちが織り成す1K賃貸グラフィティ。性格は皆それぞれ、中年男から女子中学生まで世代もばらばら。だけど、みんな同じ屋根の下。
レトロっぽい雰囲気全開ですねー。
いい。こういうの、すごくいい。
否が応でも思い出すのが、「めぞん一刻」。下宿ものの最高峰であり、恋愛マンガの金字塔である、かの名作です。
個性的な隣人たちがいて、いまではもう失われつつある隣近所づきあいを保った空間。描きやすいですよ、これは。いろんなことが。
一巻はその力と勢いでのりきっていきましたが、続きはどうなるのやら。この作品ならでは、というひとつの特徴を作らないと埋もれてしまうなぁ、という印象を受けました。
良くも悪くも予想通り。がんばれ。