日渡早紀 / 白泉社
同じ夢を共有することに気づいた少年少女たち。
それが前世の記憶の目覚めであった……。
遙かなる時と空間を超えた傑作ラブ・ストーリー。
勤務時間がまちまちなシフト勤務で本当に良かった。
どっぷりと読みふけりました。『ぼく地球』さいこー。
いやぁ、もう、紫苑に感情移入してしまうと激しく凹んで浮上できなくなります。そして、そんな紫苑の記憶を突然受け継いでしまった輪くん。あの年齢で、あの記憶と想いは重すぎるよ。
亜梨子を見ていると歯がゆくて! もうちょっと早く踏み込んで輪くんを救ってあげてくれよ!
「オレのことをどう思ってもいい 軽蔑ならいくらでもしていい
オレの側に… 居てくれなくてもいい……!
そのかわり 君のことはオレが絶対守る 生涯 人生かけて守る 約束する
誰と恋愛しても 誰と結婚しても オレは君を命かけて守る
でも計画には協力してくれ!! 必要な時には 君に会いたい……!!
…君に …触れたい…」
こんな台詞を! 小学生が! うわあああん、たまんないよー。
9年間の耐え難い孤独を越えた先の言葉。
イ タ い … … 。
そして、玉蘭=迅八にむかつきました。
もうね、優越意識の固まりの玉蘭と鈍感で自分のことしか見ない迅八。いらいらが募って大変でした。
何度読んでも、やっぱこいつきらいだ。
『ぼく地球』を一気読みした後に『ボクを包む月の光』を改めて読むと、なんということのないシーンのひとつひとつでリミットはずれそうになってやばいです。