鬼頭莫宏 / 小学館

地球を守るために“ジアース”と呼ばれるロボットに乗り込むことになった15人の少年少女。
だが、最初の戦闘で、少年・ワクは不慮の死を遂げる。そして、2人目のパイロットにはコダマが選ばれた。この戦闘の行方はいかに……
明かされる新事実。ジアースは、操縦者の命を奪う。
自分の命と地球を天秤にかけるんならまだ救いがあるんですけどね。いざとなったら逃げられるから。
戦うと死ぬ、戦わないと地球がポン。勝つと死ぬ、負けると地球がポン。つまり結局死ぬ。
選択肢は無いわけです。
守りたいものがある、守りたい人がいる。
そのために、生きて生きて必死に生きて、そして戦って死ぬ。
いつか死んでしまう、それは今日かもしれないし明日かもしれない、という漠然とした不安を感じたことは誰にでもあることだと思うけれど、この作品で描かれるのは、はっきりとした目に見える死。それは予感という生易しいものではなく、厳然とそこにある死。そしてそれに対峙しなければならない自分。
キツイです。容赦ないです。