椎名軽穂 / 集英社

土曜の夜にラーメンを食べに矢野、吉田と出かけた爽子。その後みんなで集まって話して嬉しい一時を過ごす。体育祭が近づくが、風早とはドキドキしてうまく話せなくなってしまった。そしてかわいいくるみが爽子に声をかけてきて…。
さて。
2巻で号泣させられたわけですが、あのエピソードで一応「友情編」(勝手に命名)も一段落付いたようです。
3巻からはびしばし恋愛モードですよ! 甘いですよ! 酸っぱいですよ!
ようやく爽子も風早のことを意識し始めました。
風早なんか、も、それに当てられて大変です。ただでさえ、彼、不器用大王(恋愛関係限定)なのに!
かーわいいよ。王子。
そしてくるみちゃんがとうとう表舞台に。
うーん、いやらしい。実にいやらしい。
でも、見た目はかわいくて、内面は腹黒く小狡そうなキャラなのに……噛ませ犬にしても力不足に見えるのはなぜだろう。
ライバル登場!みたいなハラハラドキドキがまったくないよ。
というのも、やっぱり、どんな小細工を弄そうとも、爽子と風早の真っ当さに勝てるものなんてないからでしょうね。
真っ当な少女と真っ当な少年。
体育祭のための、サッカー自主連のシーンが秀逸でした。