よしながふみ / 白泉社

「人は、病に、勝てる。」
悲恋の舞台であった男女逆転大奥。
その大奥が、逆転世界の根源である赤面疱瘡を解明する研究所となる――。
とうとう、赤面疱瘡に人間が対抗し始めました。
手探りで始まった研究、そしてようやくたどり着いた人痘(ワクチン接種)。
ここに至るまでの道のりを考えると、実に感慨深いものがありますが、これでようやく一歩。
病を駆逐するには、これからが肝心なのです。
が。
これは……。
この展開は、ちょっと無情すぎるよ……。
田沼親子に対する扱い……は、まぁ、史実があるから仕方ないにしても、青沼と平賀源内の最期には涙腺がゆるみます。ドラマ的にはこれでOKだろうけど、人情的には、ねぇ……。
しかし、まぁ、こちらの言いたいことは作中で黒木さんがしっかり言葉にして吐き出してくれているので、まだ助かりますが。
なんにせよ、これでようやく男子の将軍がたった、と。
家斉まで来たと言うことは、残りわずか。
これからどう転んで、あの激動の幕末にたどり着くのか。
気を取り直して楽しみです。