宮本福助 / 一迅社

とある商店街のとある路地。そこを曲がると見えますは、誰が呼んだか「拝み屋横丁」。
陰陽師に神主、坊主など、住まうは怪しい者ばかり。人も霊も神様も、知らずに入れば泣きを見る。故に近所の住人、口揃え、「用事がなけりゃ近づくな」。
毎度お騒がせの横丁住人が繰り広げる、悲喜こもごもの珍騒動。
この人の漫画は、テンポがとても良い。
ぽんぽんとお話が進んでいくので読みやすいし、ギャグとツッコミが適度に配置されているので小気味良くておもしろい。
でも、ちょっとマンネリかも。
どたばた喜劇で最後に見事なオチ、というのが変わらない基本スタンスで、どんな話を読んでいてもすごく安心してしまう。
手腕が見事すぎて、逆に面白味が減ってる、みたいな。
ここらで一発、じじいを主役にシリアス長編でも描いてみませんか。