陽気婢 / 小学館

終末らしきものはあまりに突然、あっけなく訪れた──
永井淳平は高校1年生。彼がある朝、目覚めると家族をはじめすべての人類が眠りについていた。原因は不明。彼は目覚める気配がない世界で欲望のまま自由を満喫することにするが……。
「男一人に 女の子がいっぱい。」という帯の文句と表紙のシンプルな図柄に視線を止められ、よく見ると作者が陽気婢。ああ、この人は本当にツボを突いてくるなぁ、とレジに向かったわけです。
終末の世界に一人残された高校生(♂)。そしたらもう、やることは決まってますよ。そして、何故かその結果目を覚ます女の子。
その昔「終末の過ごし方」というゲームもありましたが、終末って、そこに漂う微妙な退廃感と、主人公に置かれた少年少女の若さや存在自体がそぐわないんですよね。ものすごい違和感。そのギャップがすごく好き。
作者が陽気婢なのでただのハーレムものでは終わらないと信じて買ったんですが、一巻、すごいところで終わってますねー。
いやいや、観念的になりすぎずにラブでコメってるところがいいなぁ。