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森博嗣 / 講談社
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西之園萌絵が叔母らと訪れた白刀島の診療所をめぐる怪しい噂に迫る。
長期の海外出張で訪れた某国の美術館で、“僕”が遭遇した不可思議な事件とは……?
ショート・ショート五編を含む透明感に満ちあふれた九編収録。


森博嗣の新作は短編集でした。
今回の作品群の中では、「麗しき黒髪に種を」が一番好きでした。お話自体はそう凝ったものではないけれど、ラストが好きで。こういう余韻の残し方はいいなぁ。余韻を残しながらも、スマートな読後感。

読後感と言えば、「刀之津診療所の怪」。
背景がしっかりとあるからなのですが、すごくいい。読後に「やられた!」と叫んでしまいました。最後の最後まで読んで、ページを閉じた後に気づく自分もどうかと思いますが。
僕は果てしないものが好きで(なんか最近この一文をよく書いている気がする)、こういう物語世界の中での時間経過を不意に匂わされてしまうと、語られたことと語られないことがぶわーっと頭の中に浮かんでは乱舞して、そこに積み重ねられたであろう時間の集積にくらくらしてしまいます。
うわ、反則ですよぅ、こういうのは。


そういえば、一年くらい前にVシリーズを読んでいましたが、何故かここには『捩れ屋敷の利鈍』までしか書いてなくて、『朽ちる散る落ちる』と『赤緑黒白』には触れてませんよね。なんでだろ……? ていうか書いた本人がなんでだろとか言ってる時点でかなり駄目ですね。脳細胞がんばれよ。
確か『朽ちる〜』を書きそびれて、その内に『赤〜』も読んじゃって、じゃ、『四季』を読んでから一気に書こうと思ったような思わなかったような。
で、結局『四季』を読み終えた時点で六冊分を一気に書くのが面倒で、そのまま忘れてしまっていたような。
うーん、なんかいろいろと駄目っぽいですが、思い出せただけ、まだマシということで。
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