尾田栄一郎 / 集英社

仲間奪還の為、司法の島に乗り込んだルフィ軍団。驚愕の大勢力に、苦戦必至!! 一方ルフィは、CP9のブルーノと対峙!! 仲間への想いが彼を新たな覚醒へと導く……。
さぁ、とうとう世界政府にケンカ売ってしまいました。
その理由が仲間を奪還するため。漫画だと分かってはいても、しびれます。
仲間が倒れ、自らも傷ついてもなお走り続けるキングブル(巨大な馬みたいな魚)。目をやられて視力を落としたせいで壁に激突しながらなお前進します。そしてとうとう目的地の目前で巨大な壁に突進するのです。みなが「行き止まりだ! 止まれ!」と叫ぶ中、ゾロとサンジくんが言います。
「行き止まり? そんなもん見えるか?」
「いやァ どこにも見当たらねェな」
壁 大 破 壊 。
男気あふれすぎだよ。軽く泣きそう。
一度は手ひどくやられたCP9との再戦。ルフィV.S.ブルーノ。
この圧倒的とも言えるルフィのパワーアップに、異議のある人もいるかとは思うのですが、僕はここで紡がれるルフィの言葉ですべて納得してしまいます。
「……“青キジ”に敗けた時 おれは思ったんだ……
この先の海に また こんなに強ェ奴が現れるんなら おれはもっと強くならなくちゃ 仲間を守れねェ………!!
…おれには強くなんかなくたって 一緒にいて欲しい仲間がいるから………!!
おれが誰よりも強くならなきゃ そいつらをみんな失っちまう!!」
「力いっぱい戦う方法を考えた… 誰も失わねェ様に………!! 誰も遠くへ行かねェ様に…」
号 泣 必 至 。
ぼろぼろ。いやね、こんなことを臆面もなく言い放ってしまえる純粋さってどうなの。「仲間」ってたった一言に込められた途方もなく大きなものに、ぐちゃっと潰されてしまいました。
そう言えば、アラバスタ編でも号泣したのは最後、無言で「仲間の証」を突き上げる一味の姿だったなぁ。
いいよね。「仲間」って。