著:浅井ラボ / 角川書店

森羅万象を統べる究極の力、咒力。ひねくれ者のガユスと非常識極まりない美貌の狂戦士ギギナの二人は、今日もせこい仕事の割にはロクでもなくて、めんどくさい事件に首をつっこんでいたりいなかったり。
いつの間にやらのシリーズ六冊目、短編集です。
始めの方は読んでいてその文章にイライラすることもありましたが、流石に六巻目ともなるとそんなこともなくなりつつあります。
この浅井ラボという人、とことん人間嫌いです。っていうか、多分自分嫌いです。
人間の醜い部分、汚い部分、そういうのをとても自虐的に描きます。
潔癖ぎみなのかな。だから耐えられない。
似非偽悪趣味者というより、ずっと本物に近い感じがします。
いつか壊れてしまうんじゃないかと少し心配。