時雨沢恵一 / メディアワークス

もどるところなんてない。
人間キノと言葉を話す二輪車エルメス。彼らが出会う人々はとても真剣で、とても脆い。
まさかこれほど流行るとは思っても見ませんでしたが。
っていうか、アニメとは一番縁遠い作品ではないかしらと思っていたんですが。
見ていないので、その出来がどうだったのかは知りませんが。
なにがいいって、結論を出さないところがいいです。『キノの旅』は。
丸投げっていうのとはまた違いますが、与えるだけ与えておいて、最後の最後だけ読む人間に決めさせるそのやり口にどきどきします。
妄想の翼が広がります。
『キノ』だけじゃないんですが、いま積ん読が溜まっていて大変です。読みたいものが山積みで、一体どれから手をつけて良いのやら。悩んでいるうちにまた本が増えてみたり。