上 兎吊木垓助の戯言殺し
下 曳かれ者の小唄

西尾維新 / 講談社
愛知県山中に位置する斜道卿壱郎研究施設に、玖渚友のかつての仲間、兎吊木垓助が囚われていることを知り、救出に向かう友といーちゃん、そして鈴無さん。
果たしてそこで待っていたのは戦慄と殺戮でしたとさ。
兎吊木垓助によって語られる友の過去。兎吊木垓助によって揺さぶられるいーちゃん。兎吊木垓助によって彩られる殺戮。
そんな感じで兎吊木垓助の兎吊木垓助による兎吊木垓助の物語です。
ストーリーやキャラは好きなんですが、ミステリ?なのかな、これは。
謎はあるし人は死んでるし謎解きはなされるし、ミステリと言って差し支えはないのかしら。“新青春エンタ”らしいから、そこのところはどうでもいいのかな。
いや、別にミステリに思い入れがあるわけではないから、本当にどうでもいいけど。
エピローグ、鹿鳴館大学の学生達が本当にちょびっとだけ出てくるけど、あんなクラスメイト欲しいなぁ。いや、いまさらクラスメイトかよ、とかいうツッコミはなしの方向で。