小沢章友 / 理論社

─薙刀の腕を生かして侍になり、名を上げたい。大いなる野心と夢を抱いて、月丸は比叡山から都に下った。十年ぶりに再会した幼なじみの蜘蛛丸は、平家の手先・禿の大将になっていて、仲間に入れと誘う。そんな折、月丸は美しい舞い女・蘭に出会い心惹かれる……。自分はどう生きるべきか。迷う月丸の前に奇怪な僧侶があらわれて言った。
「龍を釣って、天下一の力を手に入れてみぬか」
題材といい時代背景といい表紙のイラストといい、素晴らしいと思ったんですけど。
激しく期待はずれ。
盛り上がりに欠けるし。せっかくの舞台をまったく活かしきれてないし。設定も宙ぶらりん。
別にこの時代で、この設定である必要全然ないじゃん!
こんななら、明治維新前後や第二次大戦後の混沌とした時代とかの方がおもしろくなったんじゃないかな。
めっちゃ期待したのにな〜。
それとめっちゃ気になったのが「悪魔」という単語。
詳しく調べてないんでこれは僕の勝手な思いこみかもしれませんが、あの時代に悪魔という言葉ってあったのかな……。
悪鬼、悪霊とかなら違和感ないんだけどな……。
悪魔は違うんじゃねーの? みたいな。それが非常に気になって仕方ありませんでした。
なんだかこの人はこんな時代の和風ファンタジーをいくつか書いて熱烈なファンを獲得しているらしいので、その他のものを読んでみようかな。たまたま「……」な作品を引いたんだと思いたい。