深沢美潮 / メディアワークス

キットンついにスグリと再会!?
ついにスグリが居るというドヌト村へ! 期待に胸を膨らませた一行を迎えたのは廃墟と化した村だった!?
待ちに待った、というか、待ちすぎて前巻までの細かいところ忘れてしまいましたよ。
えと……待っていたクエストをクリアした、という大きな流れは覚えているんですが、DMがどんな人でリチャードがどうなったんだとか、謎の行商人がどうしたとか。そして今巻の核でもあるスグリの行方が、いったいいつ分かったのだったか……。
冒頭の「これまでの冒険」を読んでなんとなく思い出したけど。
それと、もう、懐かしキャラクタ大集合!てな感じなのですが、キャラクタは覚えてるけど、細かいエピソードは覚えてなくて。ディビー、アイスクリーム屋になったんだっけ?? みたいな。
よく考えれば、僕が初めて『フォーチュン』を読んだときってのは小学生だったわけで……十年は確実に経ってるんだよなぁ。
再び一巻から読み返してみようかな。
いまでないとき。
ここでない場所。
この物語は、ひとつのパラレルワールドを舞台にしている。
そのファンタジーゾーンでは、アドベンチャラーたちが、
それぞれに生き、さまざまな冒険談を生み出している。
あるパーティは、不幸な姫君を助けるため、邪悪な竜を倒しに出かけた。
あるパーティは、海に眠った財宝をさがしに船に乗り込んだ。
あるパーティは、神の称号をえようと神の出した難問にいどんだ。
わたしはこれから、そのひとつのパーティの話をしたいと思っている。
彼らの目的は……まだ、ない。
冒頭に掲げられ続けてきたこの文章からも分かるとおり、パステルたちはまだまだ駆け出しのひよっこパーティです。未完成で未成熟。だからこそ、日々悩み、体当たりで日々を生きるわけです。
何年経っても色褪せることのないキャラクタたち。剣と魔法のファンタジー世界でありながら、そこにいるのはただの少年少女なんですよね。
なんだかクライマックス近しといった感がしますが、どうなるんでしょう。できれば、フォーチュンにはこのままずっとずーっと続いて欲しいものです。