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谷村志穂 / 新潮社
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北海道の漁村。そこにロシアの血を引く白雪のような美しさの薫が嫁いできた。
それがすべての始まり。
夫に包まれ、漁村に馴染んでいく薫。
しかし、やがて薫は義弟に惹かれていき──
大きな愛の物語。


ぐいぐいと引き込まれるように読めました。
登場人物の誰も彼もが生々しい。文章からにじみ出る色香。行間から漂ってくる艶。
特に官能的なシーンが多かったとか、描写が詳しかったということではないんですが、とにかく、そうしたものにあふれた作品でした。

なんでしょう。本を読んで、こんな生々しい気分になったのは随分久しぶりのことです。
恋愛の奥深さ、男と女の生臭さ。
あらすじだけを追っていくとまるで昼ドラのようですが、どこか熟れた香りを発しながらも瑞々しい人間関係、そして感情の描写のおかげか、どろどろとしたものを感じさせませんでした。

今秋には映画化だそうです。ちょっと楽しみ。
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