森奈津子 / 早川書房

「ありがとう、秀樹! わたくしとお姉様は、あなたのことを決して忘れませんわ」──謎のウイルスにより人類が死滅した世界で、ひとりの百合少女の野望を謳いあげる表題作ほか、悩める人類に大いなる福音を授ける、愛と笑いとエロスのの全8編。
先ずタイトルが秀逸ですよね。
めっちゃ目立つ。そして手に取ってみようと思う。
「ハヤカワで西城秀樹?」のミスマッチで思わず手にとって、作者が森奈津子だったのである意味納得。そしてそのままレジへゴーでした。
内容は森奈津子らしいエロスと不条理の嵐でした。
それでも読み終わると、その無茶苦茶さにコーティングされた中に、きちんとテーマがあるんだなぁと分かります。上手いんだかなんなんだか。いや、これだけのオンリーワンを書ける時点で上手いことに間違いはないですね。