小谷美紗子

01.Run & Ginger
02.Who
03.楽(RAKU)
04.名も無き人
05.奇跡
06.雪でもいい
07.CATCH
随分ひさしぶりの小谷さんのニューアルバム!
全曲ピアノ・ドラム・ベースのトリオ編成。一時の騒々しさ(と、言うとさすがに言い過ぎかな)はそこそこなりをひそめ、落ち着いてきた印象を受けました。
このアルバムを聴いての最初の感想は、「カッコイイ!」でした。
うん、カッコイイんですよね。
ドラムとベースが響かせる低音と、ピアノと声の奏でる高音がぴったり寄り添っていて、小谷さんの英語が滑らかに流れ出て。
でも、カッコイイのはいいんですけど、それから一歩踏み込んでくるものがあまり感じられない。
なんだろ、こう、初期の“弾き語る小谷美紗子”に感じられた、「抑えても抑えきれないんですけど、このドロドロ!」みたいな良い意味でのいやらしさがあんまり感じられないような。
あ、や、でも、このアルバムが悪いっていうのではないですよ?
これはまさにいまの小谷美紗子そのものだし、すばらしい出来映えの作品です。
ただ単純に、僕はピアノと一対一で世界に喧嘩を売るような、そんな音楽が好みなんだ、というただそれだけのことなんでしょう。
「愛を手繰り寄せ 真実を捕まえてみろよ」