作・演出:平田オリザ / 桜美林大学+青年団
買っちゃった。DVD。
全体的に好きな作品だったことは確かですけど、なにより賄いの寺西さんがもっかい見たくて。
もう、なんか、どうしても見たくて。
買っちゃった。
やっぱり好きだなぁ。
すごくいい。
彼女、すごいいいです。
前も書きましたが、手札を公開しながらポーカーをするような人です。
しかも、自分の役はワンペアなのに手札を堂々と見せつける迫力で、ツーペア、ストレートを黙らせちゃう。それなのに、最後、カードを投げることで勝負を無効にしてしまう。
しかも確信犯。
ああ、すげーいい。
現実にこんな人が側にいたら惚れちゃうね。きっと。
でも、それは恋愛云々というんじゃなくて、人間的に惚れちゃうっていう方。
作中、思い悩み議論を交わす候補生を尻目に、外務省の人間が一言。
「なんだか高校の生徒会みたいですね。バカみたい。」
とのたまうシーンがあります。
まさにその通りなんです。
でも、そういうなんとも言えないくらいに立ちこめて充満する青臭さがないと、人間止まっちゃうと思います。
いや、そういうのを克服というか、乗り越えなきゃ立派な大人になれないよ、と言われればそれはまぁそれで反論もできませんが。
青臭いものを見て鼻で笑う人間ばかりの世の中って嫌ですね。
止まって自分の足場をしっかり確保した人間が偉いのか、それとも止まらずに動き続ける人間が偉いのか。
結局結論は出ないわけですが。
僕は、どっちかというと前者の方が社会にとっては必要不可欠な存在だと思います。でも、憧れるというのなら後者の方に強く憧れます。
……っつーか、こんなホームページ作ってこんなこと書いて公開している時点で後者の側であることは確定的ですか。やれやれ。