
てっちゃんの記事を見て、急いで行ってきました。高岡市立美術館。
意外と人が多くてびっくり。
山本二三、というより、ジブリのネームバリューかしら、とちょっと失礼なことを思ったり。
といっても、やはり終盤のためか多いといっても「空いてない」という程度でしたけど。
「時をかける少女」を見たとき、そのあまりの美しさに思わず『時をかける少女ARTBOOK―山本二三と絵映舎の世界』を買ってしまい、感嘆のため息をついたものでしたが。
まさか実物を見る機会に恵まれるとは。
いや~、眼福眼福。
古い作品から新しいものまで、バリエーション豊富でうれしかったです。
「名探偵ホームズ」の石畳とか、西洋の町並みがおもしろかったです。
石造り、レンガ造りの建物なのに、どこかやわらかく見える。別に和風にアレンジしてあるとかじゃないんですけど。線のやわらかさと色使いかしら。難しいことはよくわかりませんが、そんな風に見えました。
あと、やっぱり圧巻だったのは自然。
「もののけ姫」のシシ神さまの森は、描き込みの量が半端なく、くらくらするほどでした。
緑と青にあんなにバリエーションがあって、その組み合わせでこれだけの表情がうまれるとは。
びっくり、というか、なんだか魔法を見ているようでした。
しかしなんといっても、「時をかける少女」。
坂道と、夕暮れの河川敷。
あの実物をじっくり見ることができたのがなによりうれしかった。
き れ い 。
長い長い坂道と、抜けるような青空と、わきあがる入道雲。
日が暮れかけ、赤と青のグラデーションに染まる空と、暮れなずむ土手道。
う つ く し い 。
見惚れすぎて動かずにいたので、さぞや迷惑だったことだろうと思います(苦笑)。
写真とは全然違う、絵だからこそ表現できるもの、は、確実にありますね。
この人の絵を見ていると、そのことが実感できます。
