本来なら食うものと食われるものであるオオカミとヤギ。ひょんなことから知り合った二人は、種族を越えた友情を育むのですが、その秘密の友情は、それぞれの種族にとって許されるものではなかった。
分かりやすい。実に分かりやすい。
あまりにもストレートに狙いすぎだろ、とは思うのですが、下手なカーブよりはまぁまだマシかな、と思って。見た、ら。
滂沱の涙。
こう、号泣というのとは、また違う感じなんですよ。
別に悲しいわけでもないし、感動するわけでもないし。
ただ、あふれるんですよ。
友だちっていいなぁ、とか、あいつどうしてるかなぁ、とか、またヘコんでないかなぁ、とか、いろんなことが浮かんでは消えて。
気づくと頬がむず痒くてなまぬるい。触ってみると、うわ濡れちゃってるよ、おいおい泣いてんのか俺……みたいな。
「友だちなのに、美味しそう」
という一言。
何気なく使われているようで、これ、すごい絶妙ですよね。
もしこれが逆だったら。
「美味しそうなのに、友だち」
印象が180度がらりと変わっちゃいますもんね。
どんなに美味しそうでも、どんなに空腹でも、どんなに生命の危機に瀕していても、友だちだから。
友だちだから、大切なんですよ。
思ったよりも良い作品でした。
で、も。
板東英二のアレはなんですか。
勘弁してくださいよ……こぶ平、じゃなかった、正蔵は、まぁ、ね。監督が杉井ギサブローだしね。
やー、板東さん、すなおにふしぎ発見してようよ。
あらしのよるに
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