ソルトレイクオリンピック日本代表チームの実話を元にした青春映画。
いやね、も、これ、サイコーですよ!
青春映画として、これ以上ないってぐらいのレベルです。おもしろい!
ストーリーの流れは、青春ものの王道です。
ひょんな縁から集まった女子高生、まとまりのない仲間たち、激しい挫折からの空中分解、いつの間にか夢中だったカーリング、チームとしての再生、そして友情・努力・勝利!
そこに、若者特有の無意味で無根拠な万能感を絡ませつつ、まったく立ち位置の違う四人をきちんと描くことでストーリーを膨らませている。
見事です。
いったん空中分解したシムソンズが、きちんとチームとして再生する件では涙を抑え切れませんでした。
いいなぁ。
もう一度集まってみた、というのではなく、チームとして再生するというところが、なんともいい。
もちろん、そこに至る過程がきちんと描かれているからこそ、なんですけどね。
ラストは、もう、それこそ号泣必至ですよ?
ちょっと『タッチ』を思い出す最終勝負(もちろん映画の『タッチ』じゃないですよ)。そこで逃げちゃダメだよね! みたいな。そして、その結果。
加藤ローサの台詞であふれちゃいました。うおおーん、もし映画館に一人きりだったら泣きながら拍手してました。
そうそう、加藤ローサ。
いままでそんなにかわいいと思ったことはなかったんですけど、この作品を見てびっくり。あの猫科を思わせる口元にやられました。かわいいなぁ、笑顔が。
あと、高橋真唯。
『妖怪大戦争』のときに「あ、いいな」と思ったんですけど、すっかり忘れてました。存在を。それで今回見て、改めて思いました。
いいよ、この娘! 結構演技派です。返す返すも『奇妙なサーカス』を見逃したのは痛かった……。
是非! 劇場で彼女達のみずみずしさを見てください。
シムソンズ
http://www.sim-sons.com/