脚本と監督:三谷幸喜
2006年/日本

ホテルの威信がかかったカウントダウンパーティーまであと2時間
最悪の大晦日に起こった、最高の奇跡。
まぁまぁ、なんという豪華な顔ぶれ。
三谷幸喜組総出演+個性派俳優達。
一人一人の演技はすばらしいし、全体的に良くまとまっているのですが、いまいち弱い。
全編ネタに次ぐネタの連続で、そこかしこに笑いが散りばめられていながらも、やっぱり映像だとちょっと。
つくづく舞台の人なのだなぁ、と思います。
多分、同じものを映画じゃなくて舞台でやると、ものすごく笑えたのに、と思います。
迫力がね。勢いというか。スクリーン越しじゃそれらが弱くて、なんだか安っぽい。
周りの人たちは爆笑してましたが、とてもそこまで笑えるような作品ではなかったです。
さまざまなキャラクタがいて、それぞれにそれなりのストーリーを持たせ、縦横無尽に動かしながらも、きちんと群像劇として仕上がっていることには感服します。
伏線ももれなく回収しているし、分かりやすい仕上げになっている。
見せ方、というか、エンターテインメントの作り方は、さすがに上手いですねぇ。三谷幸喜。
でも、ま、次に三谷幸喜が映画を作ってももう見には行かないかな。
どうせテレビでやるだろうし。それで充分。
THE 有頂天ホテル
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