監督:フランソワ・ジラール
2007年 / カナダ、フランス、イタリア、イギリス、日本

1860年代のフランス。蚕の疫病が発生したため、軍人のエルヴェは美しい妻エレーヌを残して、日本へと旅立つ。幕末の日本に到着したエルヴェは蚕業者の原が連れていた、“絹”のように白い肌の少女と出会う。以来、エルヴェは少女が頭から離れなくなってしまう。
あらすじや予告を見る限りでは、ヨーロッパから命がけの旅の果て、ようやく辿り着いた極東の島国で青年が不可思議な魅力を持つ少女に魅入られ、本国に残してきた妻と自らの帯びた使命との間で懊悩するような作品かと思ってました。
えっと……やばい、全然分かんない。
この映画はなにをしたかったの?
芦名星のプロモーションビデオ?
ヨーロッパ側にしても日本側にしても、キャラクタがまったく立ってない。
キーラ・ナイトレイは必要だったの? だって主人公、別に妻と少女の間で揺れ動いてなんてなかったよ? 問題は、ただ単純に距離と言葉だけのような気がしたけれど。
その少女にしたって、主人公に惹かれていたのかいなかったのか。おそらく別に惹かれてもなくて、主人公が勝手に妄想を抱いていただけでしょうよ。
なんだかなぁ。
芦名星が艶っぽかったってだけの退屈な二時間でした。
シルク
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