監督:ティム・バートン
2007年 / アメリカ

19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。15年ぶりに理髪店を再開した彼は、理髪師スウィーニー・トッドとして腕を振るい始めるが、彼は目に狂気を宿らせながら、かつて自分を陥れた男への復讐に燃えていた。
さすがティム・バートンとジョニー・デップ。予想に違わずいい仕事をします。
この二人が組むのに、まさに最適の作品でした。
しかし。
ミュージカル作品の映画化は度々されてますが、うーーん、演技は一流の役者でも、歌が一流とは限らないよね?
と、思わず苦笑いしたくなってしまうのが正直なところかな。
もちろん悪くはない。
でも、格別良くもない。
見ていて、パク・チャヌクの『復讐者に憐れみを』を思い出した。
復讐という狂気が血を呼び、その血がさらなる復讐を呼び、誰も救われることなく血に沈む。
テーマも違うし、作りも全然違うけど、復讐という狂気を復讐という凶器で殺そうとするところが似てるな、と思いました。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/