監督:トッド・ウィリアムズ
2004年/アメリカ

著名な児童文学作家テッドと妻のマリアンは、愛くるしい娘のルースとともに、申し分のない裕福な生活を送っていた。だが、一見幸せに満ちたこの夫婦は、海辺の自宅と町なかの書室を一日おきで寝泊りするという奇妙な別居生活を始める。
そんなある夏の日、テッドは作家志望の高校生エディを住み込みの助手として雇う。やがて夏が終わりに近づく頃、マリアンは重大な決断をする。同じ頃、テッドはエディの部屋に来て、数年前の“ある出来事”について語り始める…。
キム・ベイシンガーってすごい女優さんですね。
それほど若くもないし、目を引くほど美しいわけでもないのに(超失礼!)、目が離せない。硬い無表情も、それが綻びたような笑顔も、石のように凍りついた姿も、とても魅力的に見えるからふしぎ。や、魅力的というか、見えないものを魅せてくれるというか。
崩壊しているのに、辛うじてバラバラになっていない家族の物語。
完全な崩壊を願っているのか、回避しようとしているのか。
夫であるテッドは、浮気に忙しいながらも、妻のことを思って一人の高校生を雇います。
妻であるマリアンは、自分の殻に閉じこもることに精一杯で、他のことに気が回りません。
決して開けてはいけない「床の上のドア」。
それを開けてしまったある家族の物語。
ルース役の子、すごいかわいいなぁと思っていたら、あのダコタ・ファニングの妹なんですね。言われてみればちょっと似てるかも。すごい姉妹だ。
ドア・イン・ザ・フロア
http://www.herald.co.jp/official/door/